2024年03月22日

特別展「中尊寺金色堂」

東京国立博物館で開催中の特別展「中尊寺金色堂」を観てきた。

上野駅で下車するのも、上野公園内の国立博物館に訪問するのも久し振りだ。2019年の「コートールド美術館展」に行っていた。

岩手県の中尊寺へは1980(昭和55)年に訪問している。その時には毛越寺にも行っている。金色堂の覆堂と月見坂と、毛越寺の浄土庭園と呼ばれる広々とした池と芝生が記憶にあるのだが仔細についてはボヤッとしている。

今回は金色堂に祀られている国宝の仏像11体が間近に観られる、展示されているとのことなので行ってみる。

久し振りの上野駅・公園口は改装されていて近代的になったような感じ。平日であったが人出も多く、年中こんな感じなのだろうか。

国立西洋美術館でロダンの「地獄の門」を見てパチリ。

東京国立博物館へ向かい、チケット購入の際に「30分待ちになります」と告げられた。確かに入口前には2つに折れた列が並んでいた。でも「国宝 阿修羅展」に比べると列の長さは短い。

入館できたのは列に並んでから、ほぼ30分後。いつもながら国立博物館の入館までの概算分数は正確に近い。

全体的な展示数が少ないからか、展示室はエントランス階段の裏側のような、1Fの常設展に囲まれている展示室だった。平成館に比べると展示室のスペースが狭いように見える。

入ってすぐに8K-CGで撮影された幅7mの大型ディスプレイで金色堂の全体、内部の映像が流されている。精細で立体観を感じる。これについてはNHKの「中尊寺 金色堂」で予習してきていた。

壁際に展示されている「中尊寺経」と呼ばれる「紺紙金銀字一切経」が製作に8年もかけたと言われているらしい。どれほど緊張して制作したのだろう。間違ったら訂正する術もなかったのだろうか、全部が書き直しになるのだろうか。

仏像11体は金色堂内に設置させるために小さめに作られたのだろうと思われるような小振りである。しかし勢至菩薩立像や観音菩薩立像の指先を見ると、繊細な細い造形が素晴らしいと思った。

二天像(増長天立像、持国天立像)の険しい阿吽の形相も小さいながら迫力を感じる。

展示の最後に金色堂のミニチュアが開扉の状態で設置されており、これが唯一撮影可能となっている。

皆さん、お互いに場所を譲り合い撮影していたように見える、静かに。

まだ時間に余裕があったので、1Fの回廊のようになっている常設展をグルっと見て回ってから出口へ向かった。

上野公園を散歩のようにして西郷隆盛像の前に行き、階段を降り、丸井の上野ロフトに立ち寄り、上野駅に向かった。

ふと顔を上げたら、駅舎の片隅に曲面の大型サイネージが映し出されていた。新宿で猫の大型サイネージが有名になったが、上野駅にも設置されていたとは。2024年1月24日から開始されたらしい。

枠が少し内側にあるように見せて、その枠から飛び出ているように影を描いて見せているのだろうと思うが、見ていると楽しい。時報時にはパンダが出てくる記事があった。

上野駅、上野駅周辺、上野恩賜公園も日々アップデートされているんだろうな。


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投稿者 owner : 2024年03月22日