2022年07月11日

検屍官シリーズ 再読

「特捜部Q」シリーズの最新刊「アサドの祈り」の文庫本が発売されたが、これまで文庫本の中古本を購入して読んでいたので、未だ購入していない。

「特捜部Q」の推理小説系を読んでいた流れで、90年代に購入して読了していた「検屍官」シリーズを再読してみることにした。

書棚には11冊並んでいるが、少しずつ読み進め、4冊読了した。

これまで読了した本を、ペラペラ開くことはあったが、全てを再読することは無かった。

「検屍官」シリーズは米国のパトリシア・コーンウェルが検屍官ケイ・スカーペッタを主人公にした推理小説シリーズである。

「特捜部Q」シリーズはデンマークの刑事カールを主人公にした推理小説シリーズである。

北欧の作家と米国の作家の違いで、街並み描写などで米国映画を見る機会が圧倒的に多いので、イメージが湧きやすいが、北欧・欧州の街並みのイメージはつかみにくい。米国映画では都市中心部や、犯罪多発地区のような場面も数多く見慣れているが、北欧・欧州は観光地的な映像が多く見慣れている。

主人公が男性と女性の違いがあるので、人物描写や感情描写、街並み描写で「検屍官」シリーズでは女性らしさ(?)が感じられる。

「検屍官」シリーズは1990年代の作品だが、この当時のコンピュータ技術(ICT)はこんなものだったのだろうかと、自分の経験も入れて時間・技術の差を感じる。

最初の「検屍官」の頃は、まだ全員の職員の机の上にPCは設置されていないようだ。PCやサーバはまだ特別なもので、裕福な家庭にしかPCはない。

ネット接続にはMODEMを利用していて、今のようにLAN接続ではないし、自宅から検死局へ接続するのもダイヤルアップと記述されている。使用しているOSはUNIXを勉強しながら使っている。

米国でWindowsの発売が1985年。Windows95が1995年発売。

その後の作品ではPCのCPUが486になったり、DNAの検証時間が早まったり、指紋検索のシステムがバージョンアップされたりしている。

このようにIT関連機器も作品が発表される毎に、内容や説明が徐々に近代化されてくる。

各作品とも内容については記憶していなかったが、今回再読してみて、映画化を意識した作品のように感じてしまった。

「検屍官」「証拠死体」「遺留品」とも、主人公スカーペッタが犯人と直接対峙する構成のエンディング。

推理・謎解きだけではなく、女性検屍官がアクションシーンに登場して、推理・追跡していた犯人と銃を持って対峙する。そしてエンド・クレジット。そんな様子が目に浮かぶ。でもこのシリーズは映画化されていないのではなかったかな。

「検屍官」シリーズもあと7冊所有しているが、全て読み直そうと思っている。エンディングはどのように変化するのか、犯人は警察が逮捕するのか、スカーペッタが成敗するのか。


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投稿者 owner : 2022年07月11日