2021年10月30日

電源ボタン不具合

いつものお客様からPCの電源が入らないとの連絡。

PCを納品してから9年以上経過している。電話では

(1)電源ユニットの故障

(2)電源がテーブルタップから抜けかかっている

(3)電源スイッチの不具合

(4)PC本体(CPU、メモリ、マザーボード)の不具合 (これの確率は少なそう)

色々お話をして、別の原因でも良いから電源ユニットの準備をして来訪するようにとの依頼。

お客様のPCの仕様を再確認してから、電源ユニットを発注。

訪問してからどのように対処するかを検討。

(1)電源スイッチが壊れていないかを確認。これはマザーボード・テスト用ケーブルで確認する。

(2)電源ユニットから適正な電圧が出力されているか確認。これはPC電源テスターで確認する。

(3)電源ユニットはずし

(4)庫内清掃

(5)電源ユニット装着

などと、手順を準備し、電源ユニットや外部電源ボタン、PC電源テスター、清掃作業用エタノール等を持参し訪問。

到着して、PCの電源ボタンを押してみると「ヌルッ」という感じで、「カチッ」との感触がない。

これは明らかにPCの電源ボタンの不具合の兆候。電源ユニットの電源スイッチをオフにしてから、マザーボードからPC筐体に配線されている電源ボタンへのケーブルを抜く。

持参したマザーボード・テスト用ケーブルの電源スイッチケーブルを取り付け、電源ユニットの電源をオンにしてから、ケーブルのスイッチをオンにするとファンが回りだして、電源が投入された。

購入した電源ユニットは使用しないことになったが、お客様は9年も使用しているからいつか使うことになるかもとの事で予備として保管していただけることに。

以前にお伺いしたのは2年前なので、PCの中はホコリだらけ。大きくなったホコリはハンディクリーナで吸い取り、機器に付着しているホコリや、ファンに付いているホコリはコットンにエタノールを染み込ませて、何度も何度も拭き取る。ケースファンは金網の中にあるので、外してホコリを拭き取る。

持参した外部電源ボタンを、PCの後方から内部へケーブルを通す。

お客様のマザーボードのマニュアルPDFを持参・用意していなかったので、スマホでダウンロードして、システムパネルコネクターのピン位置などを確認しながら、外部電源ボタンのピンを挿していく。

PCの内部には既にSATAケーブルなどが配線されているので、システムパネルにアクセスするのや、細いピンを狭い場所に挿すのに少し苦労するが、電源スイッチ、電源LED、SSD-LED、リセットスイッチを挿す。「+」「-」のあるケーブルはそれにも注意する。

さて、試しに外部電源ボタンで電源オンにする。電源ボタンの周囲は青いLEDが点灯し、SSDにアクセスがあると、そこへ赤いLEDが点滅する。視認性もすばらしい。PC本体の電源ランプや、アクセスランプの点灯・点滅は極小ランプで見にくいのだが、これは明確に判る。

外したケーブルを再接続し、ケースを閉めて、PCを所定の位置に設置。

最近使いにくいと思っていることや、PCの質問事項などをお伺いして対応する。

おやつを頂いて、本日は終了。


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投稿者 owner : 2021年10月30日