2008年05月10日

国宝 薬師寺展

事前に購入していた前売券「国宝 薬師寺展」に行ってきた。

出かけるには丁度良い感じの日和だった。上野駅公園口の前は修学旅行で引率されている学生が順に隊列を組んで進んでいた。国立西洋美術館では「ウルビーノのヴィーナス展」が開催されているが、そんなに並んでいるような様子は無い。国立科学博物館では「ダーウィン展」が開催されているが、ここも並んでいる様子は全く無い。いよいよ東京国立博物館の入口が見えたが長蛇の列ではない。良かった。5月の連休時に先輩が混雑度合いを電話で確認したら入館に90分待ちと言われたそうである。入門はスムースである。

入門時に例のチケットを提示したら入館時に交換しますと言われた。平成館にも並ばずに入館できた。エスカレータ前でチケットを提出したら上掲の写真のような「入場引換券」と呼ぶようなチケットが渡された。JRの特急券のようなチケットがのあるチケットに交換できた。ヨシヨシ。

展示室に入ると照明を落し気味なので初めは暗く感じる。そこからは「重要文化財」「国宝」の連続である。実際に薬師寺を訪れても見ないかもしれない板絵や多嘴壺を日光・月光菩薩立像を拝観するための事前学習として説明と一緒に見ながら1300年前に誘う。「国宝 聖観音菩薩立像」をグルッと巡った後、緩やかなスロープを上って巡ると、そこには上方から見られるように設営されたお二人がお立ちだった。

写真でイメージしていたより大きなお姿で、ネットの情報によると310cm程度らしい。傍で見てられる人々と比較してもかなり大きい。照明もいい感じで当てられている。左右対称のようであるが指の組み方にも微妙な違いがある。スロープを降りてお近くに寄ってじっくり観察させて頂く。薬師寺ではもっと下から見上げるようになるのだろうか。足元の台座には今回同道していない光背を挿す穴が開いている。光背が無いので、そのお姿そのままを見られるが、光背があったら違う見方になるのだろうとかと思った。

次は「国宝 吉祥天女像」である。ビデオと大判の写真で詳細を説明してから本物とご対面である。写真でのイメージは掛け軸のようなものに書かれた画像かと考えていたが、A4版の表彰状でも入れるような額縁に入っている。ガラス(プラ板?)越しに近くに寄って見られるのは展覧会だからの体験である。

薬師寺での環境で仏像を拝観するのも素晴らしいだろうが、このような展覧会でのご対面も貴重な経験である。2009年03月には興福寺・阿修羅像が半世紀ぶりに東京まで来てくれるらしい。

既に照明や展示をどのようにするか検討しているのだろうか。


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投稿者 owner : 2008年05月10日