2008年03月17日
前売券
2008年3月25日~6月8日に東京国立博物館で「国宝 薬師寺展」が開催される情報を見た。
あの日光・月光菩薩立像(国宝)が初めて薬師寺外で公開されるとの事である。また切手にもなった吉祥天画像も東京にやってくる。奈良の薬師寺にも行きたいが、東京まで来てくれるのである。
2005年に「唐招提寺展」に行ったが、金堂の平成大修理のおかげで東京まで廬舎那仏坐像や鑑真和上坐像、四天王立像が来てくれた。唐招提寺に行っても見られないような角度や位置から拝観できたのは素晴らしかった。東山魁夷の障壁画にも圧倒された。
それでは、もう少しなので前売券を買っておきましょう。コンビニやぴあ、みどりの窓口などで販売しているとの事だが、味気ない紙に印刷されただけのチケットではなく、写真が印刷されて入場すると半券が切り取られて、手元には日光・月光菩薩の写真が印刷されたチケットが残るような、、それが欲しい。
みどりの窓口に行った。順番カードを取って、番号が呼ばれて窓口へ。袋からか取り出してくれるのかと思っていたら、乗車券や特急券を予約する機械(マルスと言うのかな)を操作してチケットが出てきた。それが上の写真のチケット。
無残にも私の思いは吹き飛ばされた。これじゃ新幹線のチケットと同じじゃないか。「JR」のホログラムが印刷されて、裏は磁気カードのようなチケット。奈良・薬師寺から日光・月光菩薩が来てくれるのに、このチケットでは趣が無い。
確かに発券業務が可能な端末があって、ネットで繋がっていれば印刷内容さえ変更する事によりどんなチケットも取り扱いが可能になる。そこには趣や情緒を織り込む必要性は無いのであろう。必要事項が印刷されて、チケットの正当性が証明されて(磁気)、入金済みであることが確認されれば、チケットとしては成立する。
若い頃に、映画の前売券を購入しに映画館まで行って、おまけにくれたポスターを折らないように持ち帰った。見た映画のチケットはスクラップブックに張り、Staff、Castをタイプライターで作成していた。それも今は昔。
(2008/05/10)この前売券で「国宝 薬師寺展」に行ってきました。チケットはどう変身するか。
投稿者 owner : 2008年03月17日