2021年02月07日

東京のゲルニカ

東京駅近くの丸の内オアゾにピカソのゲルニカの陶板の複製が飾られている。

銘板によると、実寸大の写真を陶板に焼き付ける特殊技術により、大塚オーミ陶業株式会社が、ピカソの息子の承諾を得て再現したセラミックによる複製作品だそうである。

教科書にも載っているような有名な作品だが、気にしている人は少ないようだ。

美術館に飾られていたら、見上げて隅々まで見るのだろうが、無料で喫茶店の片隅のような場所では、壁と同化してしまっているように、気にされていない。

期間限定なのか、常設展示なのかは分からないが、長い期間展示されている。

戦争の悲惨さと軍隊に対する憎悪を描いたとピカソが語ったらしい。

女性が泣き叫んでいるような、子供がぐったりしている様子、馬や牛が悲鳴を上げているような構図。

実物はスペインのソフィア王妃芸術センターに展示されているらしい。パリ万博のスペイン館の壁画を依頼され、ゲルニカの惨状を見てはいないが、ドイツの無差別爆撃の悲惨さ、恐ろしさを描いたらしい。

複製、陶製ではあるが、実物大で、実物と同じような色合い(なのだろう)の、世界的に有名な作品が、日常的に、そこを通るたびに見られることは幸せである。


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投稿者 owner : 2021年02月07日