2025年03月26日
迷惑電話の着信拒否 Calls Blacklist
最近のTVニュースでは、警察署の正式な電話番号を表示して詐欺を行い、2ヶ月で100億円以上の被害が出ているらしい。
直接的な詐欺のような電話でもなく、「不用品買い取ります」とか物品販売関連の受話器を持ち上げたくない内容の電話が多い。固定電話着信の2/3程度は、そのような電話である。
自宅の固定電話は「ナンバーディスプレイ」を契約し、電話機の「非通知お断り」を設定している。
しかし、こんな世の中になるとは想定されていない頃に作られた電話機なので、「特定電話お断り」も30件しか登録できないように設計されている。そんな件数では着信拒否したい電話番号は足りない。電話番号登録の余っている個数を利用して、「不用品」とか「営業電話」とかを登録して、ナンバーディスプレイさせて、出ないようにしている。
このような個人宅の固定電話を狙って、詐欺やどうしようもない電話営業を電話機自体で防ぐのは限界がありすぎるので、警察やキャリアが片っ端から特定し、電話の利用を停止させるような動きをしてもらわないと、対処のしようがないような気もする。
しかし、スマホは違う。コンピュータであり、プログラマブルなので対応方法には拡張性がある。それらに対応してくれるようなアプリを開発してくれている方々も大勢いるようだ。
私の使用スマホはAndroidなので、基本的にGoogleの電話アプリを利用している。以前に比較すればGoogleの電話アプリも、これらの迷惑電話系の対応も進化してきている。
電話の履歴から簡単な操作で、かかってきた迷惑電話の電話番号は次回からブロックするように設定できる。それを「迷惑電話」としても登録できる。その登録がGoogleに送信されるのかは調べたがわからなかった。
しかし、これでは特定の電話番号だけがブロックされるので、電話がかかってきて初めて対応できる。
最近のように海外経由で発信された電話番号をブロックするにはどうすればよいか。ネットニュースを読むと米国や中国からの発信番号が多くを占めているらしい。
海外の友人も居ない。スマホから海外へ電話した経験もない。と言うことは米国・中国から発信された電話についてはブロックすれば良いのではないか。個々の電話番号ではなく、「纏めて」「ワイルドカードで」ブロックできるアプリを探した。
合致したのは「Calls Blacklist」で、有料・無料がある。
ブロックする対応としては
(1)電話番号をフルで指定する
(2)電話番号の冒頭の番号を指定する
(3)含まれる電話番号の一部を指定する
(1)の電話番号をフルで指定するのは、かかってこなければ番号を特定できないので次回からの対応になる。これはGoogleの電話アプリでも、かかってきた電話番号をブロックするのは可能である。どちらに登録してもブロックしてくれる。
(2)の電話番号の冒頭部分を指定するのは、始めがその電話番号であれば、それに該当する電話は全てブロックしてくれる。これが海外からの電話に対しては有効である。電話番号を知らなくても海外からの電話はブロックする。
例えば米国やカナダであれば「+1」を登録すれば、そこからの電話はブロックする。中国であれば「+86」を登録する。「+95」を登録すれば、ミャンマーからの電話をブロック。
ネットニュースで、国外からの詐欺電話や怪しい電話が、ある国から頻発しているのを見かけたら、その国の発信番号を登録すれば、そこからの全ての電話をブロックしてくれるのが素晴らしい。
ある東京の不動産会社が、マンションを売却しないかと電話してくる。それも現住のマンションを名指しで。電話番号は東京03で局番までは一緒だが、下4桁を替えた(違う電話番号)番号でかけてくるので、以前はかかってくる度にその電話番号をブロックしていたが、この「Calls Blacklist」を使用してからは、「03ABCD」(※ABCDは番号)と前方一致(冒頭番号)でブロックするように登録してからは、思い通りにブロックされるようになった。同じような営業方法を横浜方面の支店でも実施しているらしく、こちらも「045ABCD」をブロックするように登録してある。
(3)の含まれる電話番号の一部を登録する利用方法としては、やはり最近のネットニュースでも話題だが電話番号の下4桁が「0110」で、警察署を装って詐欺電話をかけてくる事案があるらしい。それへの対応として「0110」を含む電話をブロックする使用方法。
電話帳に登録してある「0110」を調べてみたが、私が電話で話す相手の電話番号に「0110」が含まれている番号は無かったので、これも事前にブロック可能である。実際に「0110」が含まれる電話番号からの受信があったら、「ログ」でも確認できる。警察署から直接スマホに電話がかかることは先ずは無いと考えているけど。
「前方一致」と「部分一致」によるブロックの機能がGoogleの電話アプリとの大きな差となっている。もし登録したブロック内容でも通話が必要な電話番号は「ホワイトリスト」も用意されている。使用経験はないが。
有料版は「アプリ内広告が非表示」と「SMSのブロック機能」の違いがあるようだが、「SMSのブロック機能」はGoogleのメッセージアプリでも利用可能である。
「部分一致」の中でも「後方一致」がサポートされると万能に近い気もする。現在の有料版は¥500らしいが、他に「ワイルドカード」のような機能を含むブロッカーを探せていないので、これだけでもお買い得のように感じられる。
気持ちよく無料版を利用させて頂いています。
投稿者 owner : 2025年03月26日