2019年11月05日
GUのセルフレジ
仕事の時には、薄手の上着を着ていくことが多い。季節に合わせた生地の上着では仕事中に熱くなることがあるので、薄手にしている。
季節が進み、外を歩くときには薄手の上着では少し寒く感じることもあるので、着たり脱いだりできる前開きのカーディガンを購入しようと思った。
いつものように高級な物や、厚手のものは要らない。電車に乗っているときにも寒くは感じないので、駅から現場までの距離を凍えながら歩きたくない。
アマゾンでは大きさの感覚が違うことがある。着丈、袖丈などが記載されていないことがある。ユニクロやGUを覗いてみた。安くていい感じのカーディガンをGUで見つけた。そこには「アプリ会員価格」が表示されていて25%近くも安くなる。 何だ!「アプリ会員」。
調べてみると、スマホのアプリをダウンロード・インストールして、メールID、生年月日を登録するだけで会員になれるらしい。不要な情報を収集しようとしないのが気に入った。メールでお買い得情報を拡散して、購入してくれればいい。名前も口座情報も必要ない。ネット購入するには住所が必要かな。精算の時にアプリの会員番号を表示するだけで値引きされる。
では、アプリをダウンロード、インストール。会員番号が表示されることを確認して、GUにカーディガンを購入しに出かけた。
手にとって、肩幅や袖丈を合わせてみてOKらしいのでレジに向かう。
店員らしい女性が二人レジの所に立って、服を折りたたんでいるがお客様の精算をしている様子は無い。左側にはATMの小型のような機械に向かい購入者が何かをしている。セルフレジのようだ。
ユニクロもGUも利用するのは数年振りで昔とは様子が変わったようだ。ネットの記事ではセルフレジを多用しているとか、スーパーでもセルフレジのゲートが増えたりしている。でも実際に利用した経験は無かった。
利用している方の後ろ姿を見て学ぼうとしていたら、店員さんが近づいて来て持っているカーディガンを機械の下を開けカゴの中に無造作に放り込んだ。画面の表示が変わったので、店員さんが指を指して「どうぞ」の意思表示。
画面には確かに購入しようとしているカーディガンの価格が表示されている。後は画面の指示に従い、スマホでアプリ会員の画面を表示させ、それを読み取らせると割引価格が表示される。その金額を支払い。
購入したカーディガンの大きさに合わせた大きさの袋を自分で選択し、それを持ち帰って精算は終了。
値札にバーコードが表示されていて、それを読み取らせる訳ではない。かごに無造作に放り込むだけで複数の商品を読み取るらしい。
値札に米粒のようなICが組み込まれている様子も無い。
調べてみるとRF-IDタグらしい。でも紙だけの値札に見える。そこはネットの力。その値札を剥がして何が入っているのか調べている人がいる。
それを真似て、窓ガラスに値札を貼って光を通して撮影したのが冒頭の写真。少し見にくいが回路が透かして見られる。
そう言えばネット記事で「ユニクロと特許紛争」を読んだ記憶があるなー。それがこのセルフレジだなと合点が行った。
1点の買物でレジ待ちがなく、私が操作している間でも後ろにお客様が並んでいることはなかった。店員もレジ精算する手間が省け、お客様の品物を折り畳んで袋に入れる手間が省ける。お金については警備会社の警備員が定期的に回収、補充するのであろうから、その手間も省ける。売上計算も販売傾向分析も本部で全てができる。
GUやユニクロの様にひっきりなしにお客様が来店、購入するような店舗では、このようなシステムは非常に有効であるような気がする。
しかし、店番と店員とレジ係と社長と社員とが一人、二人のような店舗では店員が対応し、バーコードを読み取って精算、集計、分析するほうがシステム投資が遥かに安上がりにできるだろう。そんな大げさな機器を購入・レンタルする必要性は無い。
空き時間に何にでも使用できるパソコンで集計、分析すれば良い。Excelでも充分な力になる。
この度のキャッシュレスポイント還元制度や、なんとかPayの攻勢で少なからず、システム投資と呼ばれるような、ある程度の金額を投じた個人商店も多いのではないかと思われる。5%還元のポスターを貼付したクリーニング店や美容院も多く見られる。
大型店はセルフレジのような省力型店舗で底力を蓄え、中型店はそれに追随するのか、これまでのように人力で進めるのか決断しなければならない時期が、すぐそこに来ているような時代になっている。
投稿者 owner : 2019年11月05日