2014年12月04日

NTTとの開通交渉

起業したお客様が法務局への登記も終了し、いよいよNTT回線開通日を迎えた。

これまでは個人契約でUCOMを利用していたが、起業に伴いサービスも豊富なNTTと契約した。室内配線も業者を入れ、モールを張ってもらい事務室として使用する部屋まで電話回線を延長する。延長した先でルータに差し込み、小型PBXやPC機器と接続する設定である。

午前中に業者の工事が終了し、NTTが訪問するのを待っている。しかし昼食を過ぎても現れない。お客様からNTTの営業に連絡を取る。NTTの工事は終了しているのでルータを接続すれば接続するはずと言う。「寝言ッか!」

これまでUCOMを使用していたのだからNTT局内だけ工事しても、マンションのMDFのジャンパがUCOMに向いているではないか。MDFのジャンパをNTTに向けないで、NTTに接続するはずがないだろう。現に現在もUCOMに接続してネットが使用できる。マンションのMDFにはNTT、UCOM、USEN、KDDIと各社の取りこみ盤がある。そこの工事にいつ来れるかを確認しているのに。

NTTの営業は113(0120-000113)に電話を入れて現状を伝えて工事を依頼してくれと言う。その手はずを整えるのが営業なのではないか。注文を取るだけの営業なのか。NTTも組織が大きくてお客様のために動けなくなっている。上向き、上向きの発言が社内で蔓延しているのだろうと思われる。注文を取るのもNTTコムの子会社。それを処理するのもどこかの子会社。お客様の電話を受けるのもどこかの子会社。

113と連絡が取れ、担当者らしい人物と話が出来た。そこでまた現状をお話し、MDFのジャンパを接続して欲しいと工事の要望を伝える。当然現在UCOMを使用していてUCOMが使用できている事も話す。ここで難色を示す。UCOMとの解約はいつかと尋ねられ、これまでも答えているのと同じ答えで「NTTが接続されたらUCOMを解約する」と話す。UCOMには解約の意思とNTTと契約することを伝えていて、MDFのジャンパはNTTが工事しても良いとの了解を得ている。

UCOMを解約した途端、NTTが時を違わず回線を接続してくれるとは考えられず、それではお客様のインターネット接続環境が途絶えてしまう。メールも受信できなくなり商売上まずいことになってしまう。NTTはMDFのジャンパをちょこっと変更することで使用できるようになる。UCOMにも許可を得ている。これは何回も話さなければならなくなる。

一応、本日の訪問は出来ないので明日10:00に来訪してもらう約束を得る。当然約束した担当者の名前も聞いている。お客様も夕方から所用があるので自宅を出なければならない。電話工事を担当した業者も電話の接続テストも出来ずに、明日10:00に再訪することにする。お客様も午後から電話をかけどうしでお疲れのご様子。

明朝、10:00に集合したがNTTは現れず。またもや113へ電話を入れる。昨日来訪の約束をした担当者に繋げてもらえず。10:00に訪問する予定も入っていないと言われる。ああ大会社病。振り出しに戻る。お客様がネットの担当者が居るとの事で、私が電話に出る。若いと思われる女性で昨日の一から説明し、MDFのジャンパをする工事をして欲しいことを伝える。ここでまたもやUCOMとの関係を説明。工事担当者が来たらUCOMと連絡を取り、NTTが工事をしても良いことを伝えてもらうから、工事に来て欲しい。電話に出ている113担当者の後ろに長い間揉めているので、内容を聞いている人間が居るはずである。当然電話の最初に録音しますとの断りも入っている。

何回も同じ内容の電話内容。UCOMを解約して頂いて、UCOMがシグナルを停止したらNTTが工事をします、UCOMに無断で作業は出来ない。こちらはNTTが接続しなければUCOMに解約を申し出られない。これではいつまでもNTTは工事が出来ないし、UCOMを解約は出来ない。一生UCOMからは抜け出せない。UCOMには無断でなく、現場に作業員が来てくれればUCOMに連絡を入れて断って工事をするから、来てくれ。113担当者自体が悪くなくても、こちらはイライラ、声が大きくなる。電話工事担当者も次の現場があるのでと連絡が取れるようにして、去っていく。

何度も同じ電話をしている最中にキャッチが入ったような音。するとNTTの工事担当者からの電話で「後、10分程で到着します。」エッ!? 113担当者はまだ工事担当者を派遣するとは言っていない。そうこうしていると駐車場にNTTの軽自動車が入ってくるのが窓から見えた。工具一式を袋にいれた若い工事担当者が入ってきた。簡単に内容をお話する。何か話の内容は簡単に知っている様子。工事担当者が局と電話連絡を取っている。UCOMとの関係をお話すると「よくあることです」。その顔が救世主に見えてきた。二日間一回で済むような内容の会話を何回繰り返しただろうか。

工事担当者がMDFに到着してから10分程で作業(工事)終了。部屋に戻り、ルータのランプと電話が通じるのを確認して終了。ネットの接続は私の担当なので。工事担当者は30分も居なかった。その間にも113担当者から電話が入る。113担当者は工事担当者が来訪していることは知らない。救世主は113からの依頼だと言っている。お客様と私のイライラ電話を113担当者の後ろで聞いていたり、相談を受けた上位者が裏で派遣要請を行ったのだろうか。113担当者には何も話さないで。不思議である。どうなっているんだ!NTT!?

NTTから送付されているルータは「RV-440MI」でアナログ電話ポートが2本搭載されている。電話回線が接続されていないとルータに入ろうとしても「接続回線探索中」と表示されて、何の設定もできない。電話回線が接続されていることが最低条件の一つである。なのでNTT工事担当者を待っている間には何も設定できない。以前のルータはそんな事はなかったような気がする。もう忘れてしまった。

OCNから来ている書類でルータを設定してOCNに難なく接続する。これをするのに二日間かかった。何という無駄な時間。RV-440MIはDHCPのままで、そこに接続するWR9300NはLANを固定IPで設定しているので、新しくルータを接続してもLAN側は何も設定し直す必要はない。電話回線の接続テストをする。電話番号に電話をして電話機が鳴る。FAX番号に電話して「ピーヒャララー」と応える。電話工事担当者に連絡するが電話に出られない様子。

少ししてから電話が来てFAXが受信。すぐに切れてスマホに電話が入る。かかってきた電話番号にかけたらFAXが応答したとの事。先ほどのテストでは大丈夫だったのに。ルータの電話設定を確認する。電話番号が一つの場合には何も設定することもないが、二本の場合には何かを設定する必要があるようだ。

「内線番号エントリ」には「ニックネーム」で「TEL1」「TEL2」が設定されている。それの「操作」欄の「編集」をクリックする。それぞれの電話番号の設定は正しい。「通知番号」「着信番号」の設定が「TEL1」と「TEL2」では少し違う。色々チェックを変更して、HELPを読んで、電話をかけてみて、電話が応えるのかFAXが応えるのかを確認する。長い呼び出しだと電話が応えてから数回でFAXが応えるよに変わることもあった。

結果的には、電話番号が二つある場合に「TEL1」にはその番号の「通知番号」「着信番号」をチェックする。「TEL2」にはその番号の「通知番号」「着信番号」をチェックする。「TEL1」の編集時に「TEL2」の「通知番号」「着信番号」がチェックされていると妙な動きになってしまう。代表番号のような使い方も出来るようだ。電話工事担当者に問題解決の連絡を入れる。

もう外は暗い冬の夜。明日からは電話、FAX、ネットが仕事に使える。名刺に刷られた電話番号も利用可能なので名刺も配れる。お客様と二人で開通祝いをすることになった。勿論お客様の「交際費」で。ご馳走様です。


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