2011年08月27日

電源スイッチ不良

電源スイッチを押しても電源オンにならない場合が多いとの事でコール。このPCは以前「雷でHDDが」で依頼されたPCである。

既に一年程度経過しているので、雷との関連はないだろう。自作PCでも電源スイッチが危うい状態になっているPCもあるから、電源スイッチだけの問題であろう。それと動きが緩慢なのでどうにかしたいとの事でメモリ増設を提案。256MBでWindowsXP-SP3はきついでしょう。

メーカ製のPCで電源スイッチを細工するのは少し難しそうなので、電源スイッチを外出しにしても良いかを確認したら、それでも良いとの返答。浮かんでいたのは船橋商店の「PC JUMP START」で、それをマザーボードに直結しようと考えた。しかしこれはPC自作用部品の類でメーカ製PCに使用できるかの不安もあったが、メモリと共に準備。

お伺い当日、PCの起動を確認するとデスクトップ上のアイコンが表示されるまでしばらく時間がかかる。明らかにメモリ不足で起動が遅い。CPUもCeleronなので、そんなに早くはないがメモリ不足で本来の力量を発揮していない。このようなPCが多いのだろうな。メモリ増設をすると早くなるのに。ケースを開けて電源スイッチの部分を確認すると、プラスチックを板バネ状態にした部品が上下で割れている。それでカバー側の電源スイッチを押しても筐体側の電源スイッチに届かないようだ。

簡単なメモリ増設を先に済ませる。このPCは最高1GBなので512MBを2枚準備して行った。装着されている256MBのメモリをはずして、512MB2枚を装着する。ファンや周囲に付着している埃も清掃しておく。そんなに多く汚れていはいない。

電源スイッチの先を確認すると、電源スイッチ、電源ランプ、HDDアクセスランプが一緒になった小さな基盤からマザーボードのコネクタに伸びているが、一本ずつや二本セットではなく全てがブロックで6本一緒に挿さっている。各ケーブルは色違いになっているので、基盤側の配線を確認する。基盤にプリントされている先からケーブルが伸びているので、プリント配線を辿ってケーブルの色を確認し、ブロックで挿されている先までを確認する。

「PC JUMP START」を自作機で利用するには簡単な配線だが、メーカ製の狭いPC内で細いケーブルを挿すのは指先がもっと細くて長ければ良いのにと思ってしまう。この時はピンセットを持っていなかったので、後日ピンセットを購入して工具袋に入れておいた。

ケースを開けたまま「PC JUMP START」の動作確認をする。電源がオンになりPCが起動されるのを確認。メモリが1GB認識されていることを確認。ページングファイルの大きさを調整する。正常に動作することを確認してケースを元通りに戻す。

起動するのが早くなった。デスクトップ上のアイコンが表示されるまでの時間は大幅に短縮。デスクトップが表示されるのとほぼ同時にアイコンが表示されるようになった。


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投稿者 owner : 2011年08月27日