2011年07月19日

「宛名職人」トラブル

「宛名職人」のファイルの読み込み時に「実行時に必要なメモリが不足しています」と出て、読み込めないとの事。

ネットを調べたら、データベースが壊れて読み込めない状態になっているようだ。何回も同じ操作を繰り返しているようなので、バックアップも既に壊れてしまっている状態だと推測できる。以前の状態を何らかのバックアップで採っているなら、少しでもどうにかなるのだが、現在の状態を復旧させることは難しいとお断りする。

翌日、再度連絡があり現状確認して何か出来ることはないか見て欲しいとの事で出張サポートに出かける。電車の中はある程度涼しいが、一旦路上に出ると上半身から汗が出ているのがわかる。また事務室に入るとエアコンが効いているので気持ちが良い。

該当のデータを起動すると連絡していただいていた内容が表示される。「フォルダオプション」で「登録されている拡張子は表示しない」のチェックをはずす。ファイルの本体は「ata」の拡張子となっているが、バックアップ用は「a@@」となっている。

読み込めないファイルのバックアップを指定して読み込ませるが、同じメッセージが表示されて開けない。住所録管理プログラムの一般的な動きとして、ファイルを開く時にバックアップを作成して、何かあればそれを使用するようになっているが、残念ながら一世代しかバックアップを保存しないので、内容が壊れた状態のファイルを再度開くと、壊れた内容をバックアップとして保存・上書きする。これで正常に読み込めるファイルは無くなってしまう。

お客様は、派生的に作成していた2つのファイルをマージして1,600件程度のファイルを作成していたが、それを正規の850件程度のファイルにするには、かなりな時間を要するだろう。一日や二日で終わるだろうか。

現在のファイルが入っているフォルダごとバックアップとしてコピーする。私が操作していて、元のファイル群を壊したら目も当てられなくなってしまう。そのフォルダを見つめていると「2011/03/03」の更新日時が付いた、似たような名前のファイルがある。拡張子は「a@@」なので、「フォルダオプション」を変更しなければ見えないファイルになっていた。そのファイルを「宛名職人」で開くと800件程度で停止している。

お客様は覚えがないらしいが、推測するにテンポラリにファイルを作成して使用したが、その後不要になり本体は削除したが、バックアップファイルが残っていたのではないだろうか。ファイル名を少し変更して、拡張子を「ata」にして、正常に開けることを確認した。内容を見てもらうと、マージしたファイルよりも読めなくなったファイルに近いことが分かったので、そのファイルを使用することにした。1,600件を850件にするよりも、800件を850件にする方がリカバリ時間が少なくて済むのは自明の理である。

お茶を頂きながら、バックアップの重要性や利便性をお話しして、
(1)ファイルが読めなくなった時のために、簡単にフォルダごとコピーする事。
(2)システムが使用できなくなった時のために、外付HDDでも良いから丸ごとバックアップする事。
これらを強くお薦めした。

帰りには秋葉原に寄って買い物して行こう。


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投稿者 owner : 2011年07月19日