2010年01月29日

旧新橋停車場

旧新橋停車場を見学してきた。

「Invictus」の試写会に新橋へ行く時に、新橋は仕事で一回降りたのと、ゆりかもめの乗り換え駅でしか利用したことがないなと思い、近くで見学するようなものはないのかと調べてみたら、「旧新橋停車場」が2003年4月10日に完成して開館しているとの情報を得た。

例の「汽笛一声新橋を~」の新橋停車場である。汐留シティセンターを背後に従え、小粒ながら凛として建っている。開業当時は木骨石造で建築されたらしいが、さすがに現在は法律的には認められないらしく外観を再現したらしい。木骨石造と言えば、小樽の倉庫群を思い出すが、あれは明治時代後期から大正時代にかけてである。東京から小樽まで木骨石造の技術が伝わるには時間を要したと言うことか。以前に見学に行った富岡製糸場は木骨レンガ造である。

明治5年開業したらしいので、明治という時代も忙しい時代だったのだろう。当時の錦絵の小さなコピーも掲示してあるが、ちょんまげあり、山高帽ありで時代の端境期だったことだろう。江戸時代と言われていた頃からたったの5年で鉄道を走らせたのだから、すごい活力だったことが推察される。

建物の外側では、当時の玄関石、0哩標識、プラットホーム、レールの再現が見られる。駅舎の中も見学できるが無料である。絵画展が催されていたが私の興味をひくものではなかったので軽く一巡。地下には当時のガラス器なども展示されている。外観などを撮影して首からカメラをぶら下げていたので、入館時に内部は撮影禁止ですと一言言われてしまった。ハイ。存じ上げています。

見学するのはそんなに時間を必要としないが、時代を考えながら建物を見ている時間は長い時代の経過を感じさせる。

新橋駅汐留口前に蒸気機関車の動輪が置かれているし、日比谷口前には蒸気機関車そのものが展示されている。鉄ちゃんは新橋好きだろうか。


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投稿者 owner : 2010年01月29日