2008年04月08日

MRI撮影

MRI検査で撮影してきた。初めてではない。

朝一番の順番である。夜勤の技師と昼勤の技師の交替を行っている。待合室をおばさんが清掃していて、TVを点けてくれたのでTVが見える椅子に移る。

技師の引継ぎ(病院では申し送りと言うのかな)も終了し更衣室で着替えをするように指示される。これが狭い更衣室で、閉塞感に慣れ閉所恐怖症が発症しないようにするためのような感じである。「ダ・ヴィンチ・コード」のラングドン博士は閉所恐怖症の設定だった。病院内でのパジャマのようなものに着替える。

MRI室の中では「ゴトン、ゴトン」とゆっくりな発動機が回っているような音がしている。耳栓を渡されて「工事現場のような音がすること、その音がしている間は身体を動かさないようにすること、背中の部分が熱く感じるが異常ではないこと」の説明と緊急呼び出しボタンを渡されてテストしてみる。腰をベルトで固定されて、足の下に台が入れられる。

手術台のような細いベッドに寝て筒の中に引き込まれる。目と筒の壁までは20cm程度だろうか。大きな身体の人は入ること自体が難しいような気がする。閉所も高所も得意ではない。目を閉じておけば閉塞感は薄れるだろう。

木槌で「コン、コン」叩くような音が始まった。早いテンポと遅いテンポがある。その音が前後に動いているような気がする。それが止むと「ゴトン、ゴトン」と準備をしているような音が遠くでしている。ドリルを使っているような「ガガッ・ガガッ」と連続した大きな音。これの繰り返し。耳栓をしていなければどれ程の音なのだろうか。目を閉じて音を聞いていると強弱のリズムがあるように感じた。MRIもコンピュータで制御しているのだから、このリズムもコンピュータのクロックと同期しているはず。

唾が喉に詰まりかけて咳をしたい状態になったが、どうにか切り抜けた。オペレーションルームからスピーカで「あと3分で終わりますから」と連絡があった。コンピュータのクロックと同期しているか、音が鳴り出してから強弱のリズムを1秒、2秒と数えだした。180まで数え終えたら、ほぼ同時に「終了しました、お疲れ様でした」とスピーカからの連絡。スナックの止まり木のようなベッドが動き出して、筒から出される。「フーッ」。別に息を止めていたわけではない。

技師が撮影した内容を少し話してくれるが、詳しい話は医師からとの事で、先ほどの更衣室へ戻る。次の人が隣の更衣室から出てきた。約30分弱の検査が終了し会計へ向かう。


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投稿者 owner : 2008年04月08日