2007年12月08日

不審物を連絡した後

'07年11月28日新川で仕事があったので、北千住駅から07時51分発東武りょうもう3号に乗り込んだ。

全席指定で自分のチケットを確認して座席にすわった直後、隣の席にコートも着ていない30代(かな?)の人が私の隣の席に「紙袋」を置いて、ニヤリとして居なくなった。全席指定なので一人での旅行者はほどんど窓際の席を確保している。私が座っている車両もほとんど窓際しか座っていない。それなのに見ず知らずの人が隣に座る訳はないと考えられる。

西新井駅を過ぎても、その「紙袋」の持ち主は戻ってこない。この中には何が入っているのだろうか。例の「車内または駅構内で不審物を発見されましたら、乗務員または駅係員までお知らせください。」に該当するものではないのだろうか。頭の中では映画のシーンの様に、赤と青のケーブルが時計に接続されていて、秒針かデジタル表示の時計がカウントダウンされている。切断するのは赤か青か。

その内、乗務員が検札に来た。座席を確保しないで乗り込んできた乗客を確認しては料金を徴収している。通路を挟んだ隣の人の徴収が終わったので乗務員に声をかけた。「この紙袋は私のではなく、置いて行った人はまだ戻って来ていない。不審物のようだからここから持ち去って欲しい。」乗務員は袋をゆっくり開けた。私からは見えない。中を確認した後、「戻ってくるかも知れないので、ここに置いて置いてください。」「嫌ですよ、あのテロップに流れている不審物かも知れないではないですか、車掌室に持っていって下さい。もし戻ってきたら車掌さんに預けた事を伝えますから。」

爆発物が入っていたり、有毒物が拡散したら大変なことになるから車掌室で隔離すべきである。そうこうしているうちに、その「紙袋」の持ち主が車両に入ってきた。「あの人です。」お前はどこに行っていたんだ。さも私に「紙袋」を預けるような格好で置いて行って。「大」でもしていたのか。人が居るところに置いておくと安全だと思ったのか。

やはりその人物も座席を確保していなくて乗務員から料金を徴収されていた。テロップなどでは「駅係員や乗務員にお知らせください」とはあるが「お渡しください」や「乗務員が引き取る」とはなっていない。

あの後のマニュアルや社内指導はどうなっているのだろう。「内容を確認して危険物でなければ、その場に置く」とか「所有者が戻るまで置く」とかになっているのだろうか。それでは乗務員に知らせても何も変わらない。不審物や遺失物と判断して駅係員や乗務員に知らせるのは、ある程度の勇気と決断が必要である。それなのに知らせたけれど状況は変わらずでは、「知らせずに、その場から立ち去る」人間になってしまう。

あの乗務員は、次の停車駅の東武動物公園駅までに予約していない乗客の確認を終えるミッションがあったのだろうか。そんな「紙袋」よりも「料金徴収」が私の仕事の最重要任務である、のかな。

'07年11月29日には、午前中の仕事を終えて弁当を買って、秩父鉄道小前田駅のベンチで食事を摂った。空いた弁当箱をコンビニ袋に包んで周囲の確認をしたがゴミ箱がない。ソフトドリンクの自販機があるので、カンやペットボトルを入れるゴミ箱はあるが一般ゴミを入れる箱がない。駅員に「ゴミ箱はないですか」と聞いたら、「そう、ないんだよね、私が預かって後で捨てるから」と言われコンビニ袋を受け取ってくれた。

これもマニュアルにはない対応であろう。客が駅で困っていたらどうするか。この件で私の小前田駅の株は上がりました。仕事で訪れるのは二度目だが、一度目は駅から遠い場所で、駅前にはタクシーもいないのでガッカリした経験がある。

あの小前田駅の年配の駅員のような対応を心がけたいものである。


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投稿者 owner : 2007年12月08日